【スキルアップ】職業訓練に行こう! ITとWEBデザインの2コースを受講した体験談をまじえてご紹介します
こんにちは!
現代の社会では、スキルアップがますます重要になってきています。
しかし、大人になってから新しいスキルを学ぶためには時間とお金をかける必要があります。そこで注目されるのが職業訓練制度です。
私はITエンジニア系の訓練とWebデザイン系のコースをそれぞれ半年ずつ受講しています。就きたい職種があるけど経験がない、とか自分がなにをやっていきたいのか分からない…という人に、こういった制度の存在を知って欲しいと思い、記事を書いています。
本記事では、職業訓練の参加条件やコースの紹介、給付金について詳しく解説していきます。また、実際に職業訓練を受けた私の体験も交えながら、受講のメリットやデメリットについてもご紹介します。職業訓練を利用して就職やスキルアップを考えている方にとって、有益な情報が得られると思います!
1. 職業訓練制度の概要
職業訓練とは?
職業訓練は、就職をするために、なりたい職種に必要なスキル・知識を無料で習得することができる短期間の教育プログラムです。新しいスキルを身につけるための実践的な訓練が行われ、就職や再就職に役立つ知識や技術を習得することができます。
職業訓練には、様々なコースが用意されています。職業訓練を受けるためにはまずはハローワークへの相談が必要です。
給付金について
職業訓練に参加する際には、給付金が支給されます。具体的な給付金の額は受講するコースや就業期間によって異なりますが、通常は生活費の一部が給付されます。給付金の申請手続きはすべてハローワークにて指示がありますので、安心して受講することができます。
また、職業訓練には公共職業訓練と求職者支援訓練の2種類があります。
それぞれ受講費用は無料で、交通費は全額出してもらえますが、
テキスト代などの一部は自己負担となります。
対象者や給付金、費用などの違いがありますので、以下にまとめてみました。
【公共職業訓練】
失業手当を受給している人が主な対象で、失業手当を受けながら訓練を受けることができます。ただし、失業手当を受給できない人でも受けられる場合があります。公共職業訓練校や委託された訓練機関で実施され、訓練期間は3か月から2年程度です。
※失業保険が出ない人でも、公共職業訓練で職業訓練受講給付金を受けることも出来るようです(個別の事情によると思いますが)
【求職者支援訓練】
失業手当を受給できない人が主な対象で、要件を満たせば職業訓練受講給付金(10万円/月)を受けながら訓練を受けることができます。ただし、失業手当を受給している人でも受けられる場合があります。民間企業や学校、NPOなどが実施し、訓練期間はおもに3か月から6か月です。
この職業訓練受講給付金(10万円/月)は資産300万円以上所有していると条件外になってしまいますので、そこではじかれる人が多そうですね。
厚労省のサイトでも説明があります👇
ちなみに私はどちらの訓練も受けています!
ITエンジニアの訓練が公共職業訓練で、WEBデザインコースは求職者支援訓練でした。
公共職業訓練は雇用保険で月16万円ほど貰いながら半年勉強できたので、何の不安もありませんでした。が、求職者支援訓練は月10万円支給でしたので、多少バイトをしながら通っていました。
※本人収入が月8万円以下かつ世帯収入の収入が月25万円以下であれば働いても問題ありません。
参加条件
職業訓練に参加するためには、以下の条件を満たす必要があります。
さらに訓練校の選考テスト・面談に合格する必要があります。
訓練校に入校するまでの流れ
正直、訓練校入校まではめんどくさい手続きが結構あります。
提出書類は多いし、選考もありますので頑張りましょう!
ただ、ハローワークに相談すれば必要なことは全て教えてくれますので、
まずはハロワに行ってみましょう。個別の状況に合わせて対応してくれますよ(^^♪
選考は難しいの?
私が体験した選考では、「基本的な常識を問われるテスト」「タイピングテスト」「面接」がありました。
・常識を問われるテスト
⇒漢字や数学、図形テストなどの社会生活における基礎知識を問われます。
・タイピングテスト
⇒タイピングの正確性、早さを測られます。(寿司打みたいな感じ)
・面接
⇒これは会社の入社面接に似てますね。自己PR、なぜこのコースに申し込んだのか、
就職活動の状況、これまでやってきたことなどを聞かれます。
2. 職業訓練のコース紹介
職業訓練にはさまざまなコースが用意されています。以下では人気のあるコースを紹介します。
ITコース/Webデザインコース
IT業界でのスキルアップを目指す方におすすめです。プログラミング言語の学習やシステム開発の基礎~実践的な訓練が行われます。IT業界での需要が高まっていることから、就職にも有利なコースと言えるでしょう。
※訓練校によっては動画クリエイターやゲーム開発とかクラウド、ITインフラなど専門分野に特化した技術コースもあるようです
私は「ITエンジニアコース」「Webデザインコース」に参加しましたが、実際に習得した内容としては以下となります。(訓練校によりますが、幅広い内容を取り扱うので、自分の得意な分野を重点的に伸ばして行くのをおススメします)
・私が実際に勉強できた技術一覧
【ITエンジニアコース/授業内容】
・ネットワーク構築技術
・Linuxサーバ構築
・データベース構築
・JAVA、Webアプリケーション開発
※ Cisco Systems社製ルータ、L3スイッチ、MySQL、Eclipse等のツールを使用
【Webデザインコース/授業内容】
・Photoshopを使用したWebページに表示する画像データの加工・編集
・Illustratorを使用したイラストや図形制作技術
・HTML・CSSのコーディング技術
・Javascript(jQuery)の動的サイト作成
・WordPress
とにかく習得することが多かったので、結構詰め込みという感じはありました💦
なので訓練自体は5時間ほどでしたが、家に帰ってからも勉強していました。
英語系コース
なんと、スクールに行ったり留学するとウン十万円もかかる英語スクールに無料で通えるかもしれません。具体的には、「ビジネス英語」「貿易ビジネス」「観光ビジネス」などのコースで募集されています。
英会話イーオンなどの民間企業もハロトレに参加されているんですね👇
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/001454900.pdf
医療・介護コース
医療や介護の分野でのスキルアップを目指す方におすすめです。医療技術や介護の基礎知識の習得、現場での実践的な訓練が行われます。高齢化社会の進展により需要が高まっている分野であり、就職のチャンスも広がります。
ビル管理/施設管理コース
こちらは年配の方向けのコースで、設備全般についての運転・調整・整備の実習と合わせ、周辺機器を含めた幅広いビル設備全般の保守管理技能と知識を習得することができます。「電気工事士」や「ボイラー技士」の資格取得にもつながると思います。
具体的にはこういう訓練校があります👇
【公式】東京都 デジタル人材育成支援事業|デジカレTOKYO 未経験からSEやIT関連業界へ就職するなら
公共職業訓練 - トラベル&コンダクターカレッジ (TRAVEL&CONDUCTOR COLLEGE)
※紹介しているのはごく一部です。他にもネイリスト養成口座など、様々なコースや訓練施設があります。
3. 職業訓練のメリットとデメリット
メリット
スキルアップのチャンス
職業訓練を受けることで、新しいスキルを身につけるチャンスが得られます。自分の弱点を補うための訓練や、将来のキャリアを築くためのスキルを磨くことができます。
就職への道が広がる
職業訓練を受けることで、就職活動におけるアピールポイントを増やすことができます。習得したスキルや証明書は、企業に対して自己アピールする上でも有効なツールとなります。また、一部のコースでは、就職先の紹介や求人情報の提供も行われていたり、有利な資格を取得できるケースもあります📚
友人が出来る
同じ志を持った人たちが職業訓練に参加しているので、友達ができます🎵
私は今でも訓練校で知り合った人とたまに飲みに行きます🍺
貴重なモラトリアム
これまで何年も働いてきた人も、一時ではありますが人生や進路を深く考える時間を得られます。しかも失業手当や給付金付きで。
もし新しく勉強していることが肌に合わなくて、やっぱり前職の職種に戻りたい…となったとしても、必ずしも訓練校で勉強していることの職種へ就職しなければいけないわけではありません。
とりあえず考える時間を得るために訓練を受けてみる、というのも私はアリだと思います。(ただし職業訓練はあくまでも就職のために学べる場ですので、ある程度やる気を見せる必要があります)
デメリット
手続きの煩わしさ
職業訓練には手続きが必要です。受講の申し込みや給付金の申請など、一定の手続きを踏む必要があります。手続きの煩わしさを考えると、職業訓練を受ける前に事前に準備や計画を立てておくことが重要です。ちなみに手続き書類に気合を入れた文章を書く欄が結構あります。(申請理由、訓練で習得したいこと、これまでの就職活動など、記載欄にびっしり書いて熱意をアピールする必要があります)
4. 実際に職業訓練を受けた体験談
ITエンジニアコース
このコースでは約20名のクラスメイトがいて、20代~50代まで様々な年代の方に分かれていました。(ちょっと若い方が多めかな?)クラスの雰囲気は和やかで、居心地も良かったです。
ただ中には病気を抱えていて途中退校になってしまったり、早く就職が決まって退校される人もいました。そこはそれぞれの都合が優先されます。
年配の方もいらっしゃって、全然授業についていけない…と悩みながらも卒業できていたので、出席さえして授業を受けていれば成績が原因で退校することは無いと思います。
ただこのコースは非常に難解なことも勉強するので、終盤はみんな苦しんでいた印象がありますねw
ちなみに食堂もあって、お昼は仕出し弁当も食べることができました(有料)
私はお昼の仕出し弁当がいつも楽しみでしたよ✨
【ITエンジニアコースで取得した資格】
・基本情報処理技術者 ⇒ 訓練中に取得
・第三級陸上特殊無線技士 ⇒ 訓練中に取得
・CCNA(Cisco Certified Network Associate)⇒訓練後に取得
CCNAはネットワーク系エンジニア向けの資格で、訓練後の就職先の研修で取得しました。
Webデザインコース
Webデザインのコースも約20名のクラスで、こちらは若い女性が8割で、男性数名しかいなかったので最初は驚きました😅
正直大丈夫かこれ…?と不安でしたが、なんとか卒業できました(笑)
ただ、こちらの訓練では人間関係のトラブル?で退校された人や、急に来なくなった人もいらっしゃいました…(詳しくは分かりません)
民間企業のスクールの様な感じなので食堂もなかったです。
ここまで悪いことばかりのように見えますが、先生や他の生徒さんは良い人が多くて、私自身はとても楽しく通えていましたのでご安心ください(笑)
Webデザインコースではカリキュラム終盤に総合演習として、今まで習ってきた技術で自分のWebサイトを作るという最終課題がありました。
そこで生徒の皆さんはかなり苦しんでいましたね。
(オリジナルサイトはHTML,CSSだけでなくJavascriptも含めていたので…)
【ITエンジニアコースで取得した資格】
特になし!
※ただし、卒業演習のポートフォリオを作ったので、
成果物のデータとして今も就職活動に活かせると思います。
ポートフォリオサイトのデータも残っているのでどこかでお見せしたいですね♬
例えば、これはポートフォリオサイトではないですが、こういったサイトを練習で作っていました。👇 (環境によって見れないかも…)
5. まとめ
いかがでしたでしょうか?
このように、職業訓練は自分のスキルアップやキャリアチェンジに役立つ制度です。興味のある方はぜひハローワークで相談してみてくださいね😄
また、もし本気で職業訓練の応募を考えていて、もっと詳しく聞きたい方がいたら当ブログのコメントやTwitterなどで質問にもお答えできると思いますので、お気軽にご連絡ください。(笑)
記事をお読みいただきありがとうございました。よろしければ、スターやランキング、フォローなどで応援いただけますと励みになります!フォローや購読返しなどもしています。